みかもファミリー歯科、院長の美甘です❗️
今回は、歯周組織の病気、
「歯周病」
についてです。
歯周病とは
(非プラーク性歯肉疾患を除き)歯周病原細菌によって引き起こされる
感染性炎症性疾患であり、歯肉、セメント質、歯根膜および歯槽骨からなる
歯周組織におこる疾患
と定義されています。
難しいですが、もう少し簡単に言えば
「歯周病の原因となる細菌が、歯周組織に悪影響を及ぼす感染症」
ということです😈
この歯周病は、さらに
・歯肉炎
・歯周炎
と2つに分けられます✍️
歯肉炎(プラーク性歯肉炎)は、
歯肉の発赤、浮腫、出血、疼痛、腫脹
などの炎症所見が見られます。
しかし、その炎症は歯肉のみで、他の歯槽骨などの組織には炎症が及んでいません。
↑歯を支えている歯槽骨は正常のままです
歯周炎は、炎症所見は歯肉炎と同じですが、
その炎症は歯肉以外の歯槽骨などの歯周組織深部にまで及んでいます🦴
この深部まで炎症が及ぶことで、
歯を支えている歯槽骨が吸収してしまい
支えを失った歯はグラグラしてきて、
重症になると「抜歯」となってしまいます😱。
↑歯槽骨が吸収し、低くなっています
本当は、さらにもう少し分かれていますが、
機会があれば紹介できればと思います。
まとめると、
①歯周病は、細菌(プラーク)が原因で起こる感染症
②歯周病は、「歯肉炎」と「歯周炎」と2つに分けられる。
③歯肉炎は、歯肉にのみ炎症がおきている。
④歯周炎は、歯肉だけでなく、歯槽骨など他の歯周組織にも炎症が及んでいる。
がポイントになります。
歯周病はCMなどでよく耳にすると思うのですが、
歯周病が「歯肉炎」と「歯周炎」に分かれていることは
意外と知らなかった方もいるのではないでしょうか。
これを知っているだけでも、
歯のことに詳しい人みたいに見られるかもしれませんね🦷
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
<参考文献>
特定非営利活動法人 日本歯周病学会 編,歯周治療の指針2015, 医歯薬出版株式会社, 2016.